この記事は
以下の方を対象にしています。
- これからボロニーズを飼おうと考えている方
- 既にボロニーズの体臭に困っている方
よく、トイプードルは犬臭くない、毛が抜けないなどと言われますが、ボロニーズの体臭はどうなのか?
実際にボロニーズを2頭飼育している私が解説します。
ボロニーズは犬臭くない
結論から申し上げますと、ボロニーズはトイプー同様、ほんとうに犬臭くありません。
もちろん、犬を飼っていない人からすれば若干ですが犬臭いと感じるかもしれません。
ですが、犬を飼っている人からしてもボロニーズは体臭がほぼしません。
“犬臭い”ってどんな臭い?という方もいると思うので説明すると、
一番分かりやすいのは「古い雑巾」や「半乾きのまま放置した洗濯物」の臭いです。
犬特有の臭さで“ケモノ臭”と表現する人もいます。
で、ボロニーズは体臭だけでなく、口臭もケアしていれば全くといって良いほど臭いません。
ただ、重要なのはそれなりにお手入れをした上での話です。
なぜボロニーズは犬臭くないのか?
犬臭さの原因は皮脂。皮脂をエサにする雑菌が繁殖し、それが空気に触れ酸化することで臭います。
このことから、コートの種類、毛質や毛量による蒸れの有無、風通しの良し悪しが犬臭さに関係しているのではと考えています。
我が家にはハバニーズもいるのですが、ボロニーズと比較した場合、ハバニーズの方が犬臭いです。
犬種 | コート | 毛質 |
ボロニーズ | シングルコート | 縮れ毛 |
ハバニーズ | ダブルコート | ストレート |
ボロニーズやトイプードル、マルチーズはシングルコートといって、抜け替わる毛がありません。
ブラッシングの際も、くしが通りやすく蒸れることが少ないのではないかと思います。
一方、ハバニーズやビションフリーゼはダブルコートといって、毛が2層になっており、毛が抜け替わります。
ただ、単純に犬種やコートの種類で分けるより個体差で見た方がいいと思います。
我が家には2頭いるハバニーズのうち、1頭は異常に毛量が多く犬臭いです。
毎日ブラッシングはしていますが、毛が密集しているため大変です。
毛量が多いことで風通しが悪く、蒸れることで臭いがきつくなってしまうのではないかと思います。
犬臭くならない方法
- 月1回洗う(サロンOR自宅)
- 人間が食べるものをあげない
- 歯磨き
- ペットOKな消臭剤のダブル効果
月1回洗う(サロンOR自宅)
犬臭くならない方法として、月1回はサロンに出すか、あるいはご自宅でシャンプーをして洗ってあげることです。
ただ、ご自宅で洗う場合は正しい洗い方、乾かし方をしないとほぼ100%毛玉になってしまいます。
そのため出来るならペットサロンに出してプロの方にシャンプーをしてもらった方が良いです。
室内で生活する時間が長いボロニーズも、やはり汚れます。
人間も外出せず、一日中家にいたとしても、脂、垢で汚れるのと同じです。
ですので、犬もシャンプーでスッキリ清潔にしてあげましょう。
毛を短く刈っているボロニーズも多い
わたあめのようなフワフワを維持するのは、お金と時間のどちらかがかかります。
2週間に1回サロンに出されている飼い主さんもいますし、うちのように毎朝ブラッシングに時間をとっている人もいます。
そのため、トイプードルやビションフリーゼもそうですが毛を短く刈ってしまう飼い主さんも多いです。
こうすると、毛玉になる心配もなく、また風通しも良いため犬臭くなる心配がありません。
おそらくサロン代も1ヶ月半や2ヶ月に1回などに延ばせると思います。
人間が食べるものをあげない
我が家が重要視していることの1つに、人間が食べるものは一切あげないことです。
やはり歯周病になってしまいやすいからです。
歯周病は口臭の原因になります。
うちは犬の生活すペースト人間の生活スペースを完全に分離しているため、朝夕2回のエサの時間以外は基本的に食べ物はあげません。
強いて言えば、犬を遊ばせる時間ではエサ以外にも食べ物を欲しがるので、そのときはいつも与えているドッグフードを1粒ずつ都度あげています。
要するに“おやつ”もドッグフードです。
歯磨き
では、ドッグフードをあげていれば口臭の原因である歯周病にならないのか?といえば、そんなことはありません。
ドッグフードだけ食べていても歯石が付き、歯周病になってしまうこともあります。
そのため、歯磨きは必須です。
よく、「うちはデンタルガムを食べさせているから大丈夫!」という方がいますが、
それも間違いです。
犬専用の歯ブラシなど歯磨きグッズを使い毎日歯磨きをしてあげましょう。
歯磨きをしてあげるだけで口臭の悩みはグッと減ります。
ペットOKな消臭剤のダブル効果
日頃のトリミング、グルーミング、人間の食事を与えない、歯磨きなどを行ったうえで、ペットに使っても大丈夫な消臭剤を利用します。
とりあえず、お部屋の犬臭さを消すだけであれば消臭剤を置くだけでOK!
しかし、根本的な犬臭さを解決できるわけではありません。
そのため、消臭剤を使うときはペットサロンへ行って清潔に保つ、大変であれば短くカットする、歯周病の原因になるような人間の食べ物を与えないなどを徹底しましょう。
その上で、ボロニーズに悪い影響のない消臭剤を選びます。
まとめ
ボロニーズは毛が抜けにくいため、低アレルゲン犬種として寵愛されてきた歴史があります。
そして“貴族の抱き犬”として可愛がられていたのも、おそらく体臭が少なかったからでしょう。
“贈答品”として取引されていたのも分かります。
ただ、犬臭くならないようにお世話をしてあげることが大切です。
サロンに出すなど体を洗うだけでなく、ぜひ歯磨きなど口臭管理をしましょう。